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「嘆き」
oshoの禅タロットからお届けしています


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嘆き

その痛みは、あなたを悲しませるためにあるのではない。
それを覚えておくがいい。人びとが見逃しつづけているのはそこだ……。この痛みは、ただあなたをもっと目覚めさせるためにある——というのも、人びとは矢が自分の胸に深く刺さって、傷つかないかぎり、目覚めようとしないからだ。そうならないかぎり、彼らは目覚めにいたらない。生きることが簡単で、心地よく、都合がよければ、誰が悩むかね? 友人が死ぬとか、あなたの恋人があなたをおいて行ってしまうとか、そういう時こそ、気づくようになることのできる機会だ。矢は痛む――。だが、それを使うことはできるのだ。
この痛みは、あなたを惨めにさせるためにあるのではない。痛みは、あなたをもっと気づかせるためにある! そして、あなたが気づくと、惨めさは消える。


解説:
これは、仏陀のいとこで弟子でもある阿難(あなん)のイメージです。彼は仏陀が死んだとき、彼のそばにいて、泣いていたと伝えられています。ほかの弟子たちは「仏陀は完全に満たされて死んだのだ、おまえは悦ぶべきなのだ。」と彼を責めました。でも、阿難はこう言ったのです。「私は彼のために泣いているのではない、自分のためなのだ。私は何年ものあいだずっと彼のそばにいたのに、いまだに成就していないからだ」。阿難はその夜一晩中起きていて、深く瞑想し、痛みを感じ、嘆き悲しんでいました。朝になって、彼は光明を得たと言われています。どうしようもなく嘆き悲しんでいる時は、その奥に、大きな変容の時となりうる可能性が潜在しています。しかし、変容が起こるためには、私たちは深く、痛みの根そのものにまで入っていき、非難することも自分を憐れむこともせずに、そのあるがままの痛みを体験しなければなりません。


【おまけ】
今、あなたが問題だと感じていることは、実はとても些細なことであることに気付いてください。
ちっぽけなこととして扱っていると、それらは変化の流れに乗って、どんどん小さくなっていきます。
 
by yu-ra-ne | 2012-12-27 10:38 | カードメッセージ

大阪から愛媛に拠点を移して音によるヒーリング、ライブ、ワークショップなどを展開しています。
by yu-ra-ne